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2015_01
12
(Mon)19:01

見習い弓術士 プロローグ2

前回からの続きになります。
いきなり続きから入りますよっと。

前回の記事はコチラです
見習い弓術士 プロローグ1


青年が師匠の家に居候する事になってから、早くも3ヶ月が経ちました。

青年は養父母の元にいた頃も気分次第で食事がもらえなかったり、作物が上手く育たなかったりすると、八つ当たりされあまり良い生活は送っておりませんでしたが、この師匠の家の居候もなかなかにハードな毎日でした。

一切の家事を任された青年が食事を作り、師匠に食事を提供すると嫌いなものが入っていると食事に全く手をつけず、

「お前は俺の食べれないものを作り俺を殺す気か!?」
という発言がかえってきたり、

青年が良かれと散らかった部屋を掃除すると

「散らかっていようとも、俺には大切なものの在り処がわかっていたのに…。お前が掃除するからわからなくなった!」
などと言われたり、青年は師匠の身の回りの家事に非常に神経を使う毎日でした。

(3ヶ月も耐えた自分を褒めてやりたい…。)
青年は常にそう思い、師匠のご機嫌をとりながら何とか上手く生活しているのでした。

しかし、師匠との生活は悪いことだけでは無く、良いこともありました!
それは、師匠がやたらと弓術に優れており青年にもその術を教えてくれたからです!

…。
もちろん
特訓は異常なほどスパルタで、良くこんな修行法を思いついたものだと青年は特訓の度に思ったものです。

特訓といえばこんなのばかり。
何故か手足を縛られ部屋に1人。30分耐久…とか。
師匠曰く、腹筋を使い移動の練習とか言っていたけど、青年には薄ら笑いを浮かべ青年の様子を楽しんでいる姿が目に見えました。

一緒に暮らせば暮らすほど「ドSめ…。」と思う師匠への気持ちと、「こんな性格だから、一般の人と関われずに可哀想な人」という想いが青年には募りました。

そして、本日の特訓の時間がやってきました。
青年は行く場所がないので、この修行も今後の人生の為と前向きに捉え特訓に挑みます。

元々悪かった青年の言葉遣いも、師匠が気に食わないとすぐ矢を番えるので、必死で敬語を使う様に努力しました。

「今日の特訓だが…。お前が来て3ヶ月になるので、王国に買い出しに行こうと思う。」
青年は師匠の言葉に大変驚きました!
今まで3ヶ月買い出しなど行った事がなく、森で狩猟を行い樹で家具を作ったり、川で洗濯や身体を洗うなどしていたからです!

「し、師匠…。(その性格で)王国に出ちゃうんですか?」
「何か言いたげだな。見習い弓術士くん!」
「い、いえ…別に。」
「お前には特別に教えてやろう…!今日は王国で、王子の戴冠式があってだな。俺はそれに呼ばれている」
「えっ…!?」

見習い弓術士は耳を疑いました。
師匠が戴冠式に呼ばれている!?
あの性格で!?
論点が少しずれている見習い弓術士でしたが、驚いた事に変わりはありませんでした。

「さっきから、何か言いたげだな…。」
怒りのオーラをまとい師匠は矢を番えます。
「し、師匠!そんな事より戴冠式向かいましょう!時間に遅れたら大変ですよ!」
何とか見習い弓術士は話をそらしました。

「…。一理あるな…。向かうぞ!」
「はいっ!」

こうして2人は王国に向かうのでした。


王都へは王国から手配された馬車に乗って向かいました。
(戴冠式に招かれるって師匠って何者だろう?)
見習い弓術師は師匠の事が気になりましたが、聞けずにいました。

しばらくすると王国に辿り着きました。
王子の戴冠式という事で街の中はかなり盛り上がっており人もたくさんおりました。
「はぐれるなよ。」
師匠はひとことそういうと目的の場所に歩いていきます。
王宮の入り口に辿り着くと、衛兵がいたのですが、師匠が少し話しただけで衛兵は中へと道をあけてくれました。

初めて王国に来た、見習い弓術士は戸惑うばかり。
何処を見ても人!人!人!
師匠とはぐれてしまったら、道に迷う自信がありました。
「し、師匠!待ってください!」
見習い弓術士の歩くペースなど完全に無視している師匠なので、見習い弓術士は師匠のペースに合わせるので精一杯です。
なんとか見失わずにすみますがひどく疲れもしました。
「着いたぞ。待機室だ。」
辿り着いた部屋はとても立派で・・・。
どこぞの貴族などが待機するような場所でした。
「師匠・・・。あなたは何者なんですか?」
ずっと思っていた疑問が何の戸惑いもなくでてきました。
師匠は、見習い弓術士の問いには答えず
「俺は今日の戴冠式の催し物で、弓術を披露する。」
とだけ言いました。

「さて、時間だ。行くぞ!」
本当に少しだけ待機室で休憩をした後、師匠は準備された衣装へと着替え、迎えに来た、召使いの後を着いていきました。
見習い弓術士はどうしたらよいかわからず、一人取り残されます。
「え・・・。師匠。俺はどうしたら・・・。」
時間経過とともに師匠の姿は見えなくなり、広い王宮の廊下で一人、とまどう見習い弓術士。

そこへ声をかけてきたのが、召使いの女性でした。
「どうなさいましたか?見学ならば、別の場所からお入りくださいませね。」
案内を受け、見習い弓術士は見学席へと向かうのでした。



しばらく待つと戴冠式が始まりました。
見習い弓術士の場所からは遠くて良く見えませんでしたが・・・。
王子の近くに師匠がいる事だけはわかりました。
今まだ、15歳の少年はこの人だらけの場所の中で、知ってる人の姿を追うのが精一杯です。
戴冠式の中で、師匠は見事な弓術を披露し、観客の歓声を浴びています。
(師匠って人気なんだな・・・。しかも、あんなに正確に的をとらえるなんて・・・。すごい)
改めて、師匠は弓術の腕は確かなんだななどと思いながら、戴冠式は過ぎてゆきました。

戴冠式が終了しても、人はたくさんおり、城下町はどこも人であふれておりました。
そんな中、王国の騎士団の若者が、芸を披露しているのが見えました。
芸をしているのは騎士団に所属する前の、学校に通う若者の様でした。
見習い弓術士と年齢が変わらなそうに見えます。
その中で、ひときわ見習い弓術士の目をひく少年がいました。
その少年は、髪の長さ等は違えど、見た目が見習い弓術士と一緒だったからです。
見習い弓術士は声をかけたかったのですが、人の群れがそれを許しません。
ただ見ているうちに芸は終わり、その少年も何事も無かった様に仲間たちとその場を去りました。
見習い弓術士はただ一人、その余韻を味わっているのでした。

夜になりました。さすがにたくさんいた人もだいぶ少なくなり、また昼に比べ気温も下がります。
師匠ともはぐれてしまった見習い弓術士は一人外の公園のベンチで座っています。
「腹へったなぁ。。。」
ひとり呟くも誰も何もくれません。
今までいた師匠の家がどの方角かもわかりません。
途方に暮れていると・・・
「ここにいたのか!探したぞ!」
とても、怒ってる様子の師匠の声がしました。
「し、師匠!」
見習い弓術士は知ってる大人に会い、急に嬉しくなって、師匠に飛びつきました。
「まったく・・・。途中からいなくなるとは。俺の苦労も考えろ!」
「すみませんー!」
謝ったものの、不思議と安堵感がある見習い弓術士でした。
自分を探してくれる人がいる・・・。
その事実は、見習い弓術士にとってはとても嬉しいものだったのです。
そしてその後、二人は王国に一泊した後、師匠の住む家へと戻ったのでした。


戴冠式が終わった後は特にこれといった行事もなく、師匠と見習い弓術士の自給自足生活が再び始まりました。
見習い弓術士は家事の腕をあげ、弓術も腕をあげ、そして3年が過ぎました。

つづく


あとがき
次回で見習い弓術士のプロローグ終わる予定です(*´∀`*)
またしても長くなってしまいました・・・。
プロローグだから短くするつもりだったのに。_(┐「ε:)_
あいも変わらず行き当たりばったりな展開。
見苦しい点はゴメンナサイ!
ちなみにこの王国は、見習い弓術士の故郷です。
違う国に預けられたのに何故この国の戴冠式に出ることになったのか。
それは、師匠の職業に関わってくるんですねー。
この人一体どんな人だよと私も思います(笑)

C.O.M.M.E.N.T

No title

訓練内容が・・・。
台無し!

でも面白かったです。

2015/01/16 (Fri) 18:28 | リーナ #- | URL | 編集 | 返信

リーナさんへ☆

リーナさん、ありがとうございます!
師匠は私の中では、厳しい人ですね。
でも、悪い人ではないみたいな感じでしょうか(*´∀`*)

2015/01/25 (Sun) 11:52 | るあ☆ #- | URL | 編集 | 返信

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